ヴィジタンディーヌとフィナンシェの違いとは?【由来・形】

本ページは「ヴィジタンディーヌとはどんなお菓子なのか」を紹介します。

フィナンシェの元と言われているヴィジタンディーヌですが、フィナンシェとどういう違いがあるのか。

また、ヴィジタンディーヌが生まれた由来も解説しますので、ぜひご参考ください。

目次

ヴィジタンディーヌとは

ヴィジタンディーヌは焦がしバターやアーモンドプードルを使用した、フランス発祥の焼き菓子です。

ヴィジタンディーヌは日本ではあまり見る機会が少なく、名前を聞いても知らない人が多いでしょう。

しかし実はこのヴィジタンディーヌは、誰もが知っている一般的な焼き菓子「フィナンシェ」のベースになったお菓子だと言われています。

ヴィジタンディーヌとフィナンシェの違い

焦がしバターやアーモンドプードルを使用する点はどちらも同じです。

両者の違いは「卵白の使い方」と「一般的な形」にあります。

ヴィジタンディーヌお菓子フィナンシェ
丸型・花型一般的な形薄い長方形型
泡立てる卵白の使い方泡立てない

卵白の使い方

ヴィジタンディーヌは卵白を泡立てて生地に混ぜます。

対して、フィナンシェは卵白を泡立てないまま生地に合わせます。

一般的な形

ヴィジタンディーヌは丸い花形のものが一般的です。

対して、フィナンシェはよく「金塊・金の延べ棒」を模した薄い長方形型にして作られます。

ヴィジタンディーヌの由来

ヴィジタンディーヌの発祥は諸説あります。有名なのはヴィジタンディーヌは17世紀のフランスのロレーヌ地方にて、聖母訪問会(L’ordre de la Visitation de Sainte-Marie)という修道院の修道女がつくったお菓子だという説です。

当時、教会に飾る宗教絵画は、卵黄を使用した絵具を使用しており、大量の卵白が余っていました。その余っていた卵白を使用して修道女が焼いたお菓子が「ヴィジタンディーヌ」です。

当時はバターもアーモンドも高価であり、ヴィジタンディーヌは教会でこそ作られる独自のお菓子だったのだと思われます。

ヴィジタンディーヌの語源

「ヴィジタンディーヌ(ヴィジタンディン)」はこのお菓子をつくった教会・修道女が呼ばれていた名称にちなんでいます。

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