本ページでは「フィナンシェがどのようなお菓子なのか」について紹介。
おしゃれで美味しいフィナンシェですが、何をどのように作れば「フィナンシェ」というお菓子になるのでしょう。
見たり食べたりしたことはあっても、フィナンシェの定義と聞かれると答えに詰まる方も多いのではないでしょうか。
ここでは味や形、その作り方から生まれた由来など、フィナンシェについて幅広く解説させていただきます
フィナンシェとは
フィナンシェは、フランスが発祥とされている焼き菓子です。
アーモンドと焦がしバターの風味が特徴であり、やわらかくしっとりとした食感をしています。
一般的には金の延べ棒のような長方形型の形をしており、お菓子屋さんだけでなくコンビニでも売られている定番かつ人気の商品です。日常のおやつとしても、贈り物としても、幅広い年齢層から愛されています。
フィナンシェの味
フィナンシェは焦がしバターと、アーモンドの香ばしさや豊かな風味が特徴の焼き菓子です。
シンプルでありながら主張の強すぎないリッチな味わいは、幅広い年齢層から好まれています。
フィナンシェの食感
フィナンシェは軽い食感で柔らかく、しっとりとした口当たりをしています。
トースターなどで温めなおすと表面がさっくりとして、また違った味わいを感じられます。
フィナンシェの型
フィナンシェの型は「金の延べ棒」を模した平たい長方形型で、大きさは片手で摘めるサイズのものが一般的です。
シンプルな見た目ながら、お洒落かつ上品さを感じることができます。
フィナンシェの人気
フィナンシェは菓子屋以外にも、今ではコンビニやスーパーにも置かれている身近な菓子です。
小腹が空いた際やおやつの時間にも丁度良く、紅茶やコーヒーとも相性がいいので、ティータイムやコーヒーブレイクのお供としても喜ばれます。
お洒落な名前と上品な見た目から、贈り物としても人気です。また、由来がお金にまつわるので縁起がよいお菓子だと考えることもできます。
フィナンシェの歴史
フィナンシェの生い立ちは諸説ありますが、よく言われているエピソードを紹介します。
フィナンシェの原型
フィナンシェの原型になったのは「ヴィジタンディーヌ」というお菓子です。
ヴィジタンディーヌが作られたのは17世紀のフランスのロレーヌ地方。
そこでカトリック教会助詞修道会の修道女によってつくられたのが始まりと言われています。
フィナンシェの発案者
フィナンシェを生み出したのは、19世紀にフランスのパリにある金融街でお店を出していた「菓子職人のラヌ」であると言われています。
フィナンシェの発祥・由来
ラヌが「ヴィジタンディーヌ」を小さな長方形型(金の延べ棒をイメージ)にして売り出しました。
これは、多忙なビジネスマンがスーツを汚さずに片手で簡単に食べられるようするためです。
その黄金の焼き色は、金融街で働く人にとって縁起がいいとされ、人気を博しました。
当時の金融街の人はスーツのポケットにフィナンシェを入れていた、という話もあるそうです。
フィナンシェの語源・意味
- フランスの金融街と縁が深いお菓子である
- 「金塊、金の延べ棒」を模した形をしている
フィナンシェは上記の理由で名前がつけられたと言われています。
フィナンシェ(financier)は、フランス語で「金融家」「財政家」「お金持ち」という意味です。
フィナンシェの作り方
フィナンシェの材料
- 薄力粉
- 砂糖
- 卵白
- バター
- アーモンドプードル(アーモンドパウダー)
フィナンシェには、薄力粉・砂糖・卵・バターといった洋菓子作りの基本材料がありつつ、薄力粉と同等かそれ以上のアーモンドプードルが使用されます。
※砂糖ではなく、グラニュー糖やはちみつが使われることもあります。
※薄力粉・アーモンドプ―ドルだけではなく、ベーキングパウダーが加えられることもあります。
フィナンシェの特徴
- アーモンドプードルをたっぷり使用
- バターは焦がしバターにして使用
- 卵は卵白のみを使用
フィナンシェ作りの特徴は上記です。
アーモンドプードルの量やバターの焦がし具合などで風味が大きく変わります。
フィナンシェの基本的な作り方
- バターを火にかけて「焦がしバター」を作ります。
- 卵白を溶きほぐしてサラサラな状態にします。
- サラサラにした卵白に砂糖・薄力粉・アーモンドプードルを加えて混ぜます。
- さらに焦がしバターを加えて混ぜます
- 出来上がった生地を型に入れてオーブンで焼きます。
アレンジ
フィナンシェのプレーン味というと上記で説明している通りですが、フィナンシェは基本のレシピがシンプルな分、アレンジもよくされています。
例えばチョコ・抹茶・小豆・フルーツを加えたものなど。他にも薄力粉の代わりに米粉を使ってグルテンフリーにしたフィナンシェもよく目にします。
また、生い立ちからすると金の延べ棒のような形が一般的なフィナンシェですが、正方形や円形でありながらフィナンシェとして売り出されている商品もあるので、今ではさまざまな見た目・味になって販売されています。
フィナンシェとマドレーヌの違い
フィナンシェ | 項目 | マドレーヌ |
---|---|---|
卵白を使用 | 卵 | 全卵を使用 |
焦がしバターを使用 | バター | 溶かしバターを使用 |
有り | アーモンドプードル | 無し |
しっとり | 食感 | ふんわり |
金の延べ棒(長方形型) | 形 | ホタテ貝(貝型) |
金融家、財政家、お金持ち | 語源 | 女性の名前 |
フィナンシェとマドレーヌはよく比較されているお菓子です。主な違いは上記が挙げられます。
しかし、どちらもレシピは無数にあり、すべてがこの特徴通りとは限りません。
フィナンシェとマドレーヌの違いについては下記の記事で詳しくご紹介しています。
フィナンシェを作る型の素材
プロの職場でも使用している型の素材はまちまちであり、美味しいフィナンシェを焼くには型によって焼成の温度や時間も調整が必要です。
アルミ
アルミ製の型はサビにくく長持ちするのが特徴です。
熱を素早く伝えるので、均一にムラなく焼き上げることができます。
以前はブリキの型が主流でしたが、今は軽くて割れにくく、手入れも簡単なアルミ製が主流となりました。
ブリキ
ブリキ製の型はこんがりと焼き色のついた本格的なフィナンシェを作るのにおすすめです。
熱伝導率が非常に高く、均一に焼き上げることができ、美しい焼き色が付きます。
使うたびに油がなじみ、型離れが良くなり、サビにくくなるのも嬉しいポイントです。
ブリキの型を長持ちさせるためには、なるべく水洗いは避けてください。
汚れがひどい場合でなければ、使用後に軽くふき取るだけで十分です。
ブリキ製の型はサビに弱く、水気を嫌うため、油を塗って紙に包んで保管しましょう。
シリコン
フィナンシェ作りを手軽に楽しみたい方には、シリコン型がおすすめです。
熱伝導率が低く焼き色は薄めですが、型離れが良く、少し冷ませば簡単に取り出せます。
汚れが落ちやすくてサビの心配もなく、普通の食器と同じように洗えるので洗浄が簡単です。
また、柔らかくて衝撃に強く、多少雑に扱っても歪みません。
フッ素加工
アルミやブリキの素材の表面にフッ素加工を施した型も人気です。
フッ素加工によって型に生地がこびりつかず、型離れが良くなります。
フッ素加工を長持ちさせるポイントは傷つけないこと。洗浄の際は柔らかいスポンジで優しく擦るようにして、汚れを金属のヘラでこそげ取るのは出来る限り避けましょう。
フィナンシェの製造ライン例
こちらの動画に映っているお菓子はマドレーヌですが、基本的にフィナンシェとラインの工程は変わりありません。
フィナンシェ用の型天板をラインに供給します。
型天板に油を塗布します。
フィナンシェの生地を型に絞ります。
フィナンシェの生地をオーブンで焼き上げます。
フィナンシェのOEM先
食品OEMマッチングサイト「ツクマッチ」に掲載されている、菓子OEM・ODM製品「フィナンシェ」をピックアップしてご紹介します。掲載されている商品はツクマッチからOEM・ODMの製造委託依頼ができます。
お米のフィナンシェ プレーン
製造者:株式会社マスダック
⼩⻨粉を⼀切使わずに、国産の⽶粉を用いてしっとりと焼き上げました。 アーモンドとバターが華やかに香るグルテンフリーのフィナンシェをお楽しみ下さい。
ぜひ美味しいフィナンシェを商品のラインナップに加えて、店舗に並べて販売してみてはいかがでしょうか。
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