フィナンシェもマドレーヌも由来には諸説あり、形や作り方も今では無数のレシピが存在しているので一概に言うことはできません。
本サイトではさまざまな媒体でよく言われている内容をピックアップして紹介しています。お菓子好きの皆様にとってご参考になれば幸いです。
フィナンシェとマドレーヌの違い(一覧)
フィナンシェとマドレーヌの主な違いを下記の表に記しましたが、どちらもレシピは無数にあり、すべてがこの特徴通りとは限りません。
フィナンシェ | 項目 | マドレーヌ |
---|---|---|
卵白を使用 | 卵 | 全卵を使用 |
焦がしバターを使用 | バター | 溶かしバターを使用 |
有り | アーモンドプードル | 無し |
しっとり | 食感 | ふんわり |
金の延べ棒(長方形型) | 形 | ホタテ貝(貝型) |
金融家、財政家、お金持ち | 語源 | 女性の名前 |
本ぺージでは、下記のページで説明しているフィナンシェとマドレーヌの特徴の一部を比較できる形式で掲載していきます。
レシピ(作り方)の違い
フィナンシェとマドレーヌの作り方について、多く見受けられるベーシックなパターンをご紹介します。
フィナンシェの作り方
- バターを火にかけて焦がしバターを作ります。
- 卵白を溶きほぐしてサラサラな状態にします。
- サラサラにした卵白に砂糖・薄力粉・アーモンドプードルを加えて混ぜます。
- さらに焦がしバターを加えて混ぜます。
- 出来上がった生地を型に入れてオーブンで焼きます。
マドレーヌの作り方
- バターを溶かしバターにして冷ましておきます。
- 全卵に砂糖を入れて混ぜます。
- 薄力粉とベーキングパウダーも入れて混ぜます。
- 溶かしバターも入れて混ぜます。
- 生地を冷蔵庫で寝かせます。
- 出来上がった生地を型に入れてオーブンで焼きます。
レシピ(材料)の違い
下記はフィナンシェとマドレーヌのレシピによくある材料を記載していますが、他にも材料を足したり、フィナンシェにベーキングパウダー、マドレーヌにアーモンドパウダーを入れるといった、逆パターンとなるケースもあります。
フィナンシェの材料
- 薄力粉
- 砂糖
- 卵白
- バター(焦がしバター)
- アーモンドプードル
フィナンシェには、薄力粉・砂糖・卵・バターといった洋菓子作りの基本材料がありつつ、薄力粉と同等かそれ以上のアーモンドプードルが使用されます。
マドレーヌの材料
- 薄力粉
- 砂糖
- 全卵
- バター(溶かしバター)
- ベーキングパウダー
ベーキングパウダーによって、フィナンシェよりも生地がふんわりと焼き上がります。全卵と卵白・焦がしバタ―と溶かしバターに違いがあります。
一般的な形状をご紹介しましたが、現在はフィナンシェとマドレーヌともにさまざまな形で売られています。
形の違い
フィナンシェの形
フィナンシェの型は「金の延べ棒」を模した平たい長方形型をしているのが一般的です。シンプルな見た目ですがおしゃれさや上品さを感じられます。
マドレーヌの形
さまざまな形のマドレーヌがありますが、主な形としては「ホタテ貝型」「菊型」を見かけることが多いでしょう。
味の違い
フィナンシェの味
アーモンドと焦がしバターの香ばしさや豊かな風味が特徴の焼き菓子です。
マドレーヌにない焦がしバターとアーモンドの風味があります。
マドレーヌの味
卵黄と溶かしバターの香り、そしてやさしい甘さが特徴の焼き菓子です。
卵白だけのフィナンシェと違って全卵を使用するので卵の風味が強くなります。
食感の違い
フィナンシェの食感
フィナンシェは軽い食感で柔らかくしっとりとした口当たりをしています。
マドレーヌの食感
マドレーヌは、ベーキングパウダーが生地に空気を抱き込むことでふんわりとした食感をしています。
語源の違い
フィナンシェの作り方
フィナンシェ(financier)は、フランス語で「金融家」「財政家」「お金持ち」という意味です。
- フランスの金融街と縁が深いお菓子である
- 金塊、金の延べ棒を模した形をしている
フィナンシェは上記の理由で名前がつけられたと言われています。
マドレーヌの作り方
マドレーヌは、もともとフランス人の「女性の名前」にも付けられている名称です。
マドレーヌの発祥には諸説あります。
いずれもマドレーヌという名の女性にちなんでいるものがよく語られています。
発祥・由来の違い
生い立ちには諸説ありますが、下記はよく語られている説をピックアップして紹介しています。
フィナンシェの由来
フィナンシェの原型になったのは「ヴィジタンディーヌ」というお菓子です。
ヴィジタンディーヌが作られたのは17世紀のフランスのロレーヌ地方。そこでカトリック教会助詞修道会の修道女によってつくられたのが始まりと言われています。
19世紀にフランスのパリにある金融街でお店を出していた菓子職人のラヌが「ヴィジタンディーヌ」を小さな長方形型(金の延べ棒をイメージ)にして売り出しました。
これは、多忙なビジネスマンがスーツを汚さずに片手で簡単に食べられるようするためです。
その黄金の焼き色は、金融街で働く人にとって縁起がいいとされ、人気を博しました。
マドレーヌの由来
マドレーヌの発祥には諸説ありますが、いずれもマドレーヌという名の女性にちなんでいるものが数多く語られています。
よく語られている説としては、1755年、フランスのロレーヌ地方にあるコメルシーにて、ロレーヌ公スタニスラス・レクチンスキーが催したパーティーでのお話です。
パーティーの準備中に、パティシエが喧嘩をして館を出て行ってしまいました。
困り果てた厨房で、代わりに「若いメイドのマドレーヌ」があり合わせの材料とホタテの貝殻を使って祖母から教わっていた焼き菓子を作ります。
すると、そのお菓子をロレーヌ公は大変気に入り、称賛を込めてそのお菓子をメイドと同じ名前である「マドレーヌ」と呼ぶことにしたそうです。
フィナンシェ・マドレーヌの製造ライン例
型天板をラインに供給します。
型天板に油を塗布します。
生地を型に絞ります。
生地をオーブンで焼き上げます。
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