お菓子のOEMをする理由や食品表示ルールなどを紹介

本ページは「お菓子のOEM」についてご説明します。

スイーツやスナック、和菓子などを取り扱っており、OEMをはじめてみようと考え中の事業主様、ぜひ本サイトをご覧ください。

お菓子づくりを委託したい方、お菓子づくりの注文を受けたい方、どちらのメリット・デメリットも解説させていただきます。

目次

そもそもOEMとは?

  • 製造者は、納品先ブランドで販売される商品を生産する
  • 購入者は、自社ブランドで販売する商品の生産を他社に委託する

OEMとは上記のようなビジネスモデルを示す言葉です。

OEMを活用すれば、製造者は商品の生産に、購入者は商品のPRに集中できます。

お互いの生産、もしくは販売にかかる工数や費用を減らして、効率よく商品を提供できるようになります。

OEMの語源

OEMは「Original Equipment Manufacturer」の頭文字をとった略称です。

英単語
和訳
Original根源の、最初の、初期の、起源の、独創的な、原型の
Equipment準備、備品、設備、装具、用品、機器、器材
Manufacturer製造業者、メーカー
参照:Weblio英和辞書

お菓子のOEMについて

食品業界においても、OEMはたくさん活用されています。

有名ブランドで販売されているお菓子も実は別の工場でつくられている、というのもよくある話です。

手に取った商品がOEMでつくられているのかは、パッケージにある食品表示ラベルを見ると大体分かります。

お菓子OEM商品の見分け方

食品を一般消費者へ販売するには「食品表示法」を守って商品に食品表示を載せなければいけません。

商品によっては、食品表示に「販売者」と「製造者」が記載されています。

食品表示を見て、販売者と製造者が異なっている商品はOEM商品である可能性が高いです。

※同じグループが販売会社と製造会社を分けて製造販売している場合もあります。

食品表示のルール

消費者庁が発表している「早わかり食品表示ガイド」では、食品表示基準の第3条第1項より、加工食品に関しては下記の表示をしなければいけないというルールがあると書かれています。

◆食品関連事業者の氏名又は名称及び住所

食品関連事業者のうち表示内容に責任を有する者の氏名又は名称及び住所を表示してください。

事項名については、表示内容に責任を有する者が、製品の製造業者である場合は「製造者」、加工業者である場合は「加工者」、輸入業者である場合は「輸入者」と表示することが基本です。
なお、製造業者、加工業者又は輸入業者との合意等により、これらの者に代わって販売業者が表示することも可能です。この場合、事項名は「販売者」となります。

◆製造所又は加工所の所在地及び製造者又は加工者の氏名又は名称等

① 製造所又は加工所の所在地及び製造者又は加工者の氏名又は名称を表示してください。

なお、輸入品は、輸入業者の営業所の所在地及び輸入業者の氏名又は名称、乳は、乳処理場(特別牛乳 は、特別牛乳搾取処理場。)の所在地及び乳処理業者(特別牛乳は、特別牛乳搾取処理業者。)の氏名又は 名称を表示してください。

出典:早わかり食品表示ガイド(事業者向け)~食品表示基準に基づく表示~(令和6年4月版)|消費者庁

OEMでお菓子の生産を受託する理由(メーカー)

  • 商品を一般消費者へPRしてほしい
  • 一定かつ大量に生産商品を売りたい
  • 在庫を抱えることなく売り切りたい

商品を一般消費者へPRしてほしい

生産技術には自信のあるメーカーでも、市場への売り出すノウハウは持っていないことがあります。

しかしOEMで生産した品なら、委託者側に一般消費者へのPRをしてもらえる可能性が高いでしょう。

OEMで生産した品はメーカー側ではなく委託者側のブランド商品になるからです。

一定かつ大量に生産商品を売りたい

OEMの依頼は、大量生産を求められるケースが多くあります。

それは委託者側が大勢の一般消費者に向けて売りたいと考えていたり、もしくは既に委託者側だけで対応できないほど販売店の売れ行きが良い場合などです。

メーカーとしては、売れ行きに波が出やすい一般消費者へ向けるよりも、このような継続的に一定の大量注文をしてもらいやすそうな企業へ向けてOEM商品を製造した方が、安定した収益を得られる可能性があります。

在庫を抱えることなく売り切りたい

基本的にOEMは依頼された数を生産してそのすべてを買い取ってもらえます。

そのため在庫を抱えることなく、つくったもの全てが無駄なく売上に繋がります。

また、つくる数と売れる数がある程度決まっているということは、在庫や売上の管理もしやすいです。

OEMでお菓子の生産を依頼する理由(委託者)

  • 自分達でつくれないお菓子を売りたい
  • 販促活動に集中したい
  • 設備投資する前に販売テストをしたい

自分達でつくれないお菓子を売りたい

OEMで生産してもらった商品は、自分達ではつくれないお菓子でも自分達のブランド商品として販売できます。

売り場に並べる商品のバリエーションが広がって、幅広い客層に向けた集客をおこなえるようになります。

販促活動に集中したい

OEMで生産を委託すれば、自分達で生産していたはずの時間を他の業務に充てられます。

販売戦略を練ったり営業活動をしたりなどの販促活動に集中できる時間が増えます。

また、自分達が「ここのつくるお菓子は美味しい!」と見込んだメーカーに生産依頼できたならば、商品のクオリティにも自信を持ってPRができるでしょう。

設備投資する前に販売テストをしたい

自社生産して売り出したい商品はあるけれど、本当に売れるのか不安なこともあるでしょう。

もしも売れる確証がなく、大きな費用がかかる生産ラインを導入するのはリスクがあります。

生産設備を用意する前にOEMで他社に生産してもらい、商品を実際に売ってみてから設備投資を検討するという活用方法も実際におこなわれています。

メーカーが他社のメーカーにOEM依頼する場合もあります

  • 他社の製造したお菓子を自社ブランドのラインナップに加えて自社製品と一緒に売りたい
  • 他社の商品を半製品として自社商品の製造工程に活用したい
  • 自社の設備では賄えない生産数が必要になった

OEM取引を結ぶのは、メーカーと卸・販売会社だけではありません。

メーカー同士でも上記などのような、さまざまな目的でOEMは受発注されています。

今まで自社生産していた商品の売れ行きが好調になり、生産数を増やすために他社に依頼するというのも、OEMによくある動機です。

OEM商品の企画・開発・設計はどちらがする?

  • 委託者が製造者に依頼商品の生産方法を伝える委託取引(OEM)
  • 委託者と製造者が共同で商品開発を進める委託取引(OEM)
  • 製造者が製造設計した商品の生産委託をする委託取引(ODM

OEMでは商品の作られ方はさまざまあり、例えば上記の工程などが考えられます。

OEMは本来の意味でいうと生産業務の委託のみを示します。商品開発・企画なども含めて生産を委託することODMと言います。
※近年ではOEMODMという言葉の使い分けは曖昧になっています。そのためODMのような依頼でもOEMと言われて取引が進んている場合もあります。

OEMを利用するデメリット・注意点

製造者のデメリット・注意点

OEM商品は基本的に販売事業者に買われ、販売事業者から一般消費者に売られる商品です。

販売事業者が利益を出すために、一般消費者へ販売する値段よりもOEM商品は単価が安くなりがちです。

購入者のデメリット・注意点

OEMで生産を他所に任せきりにしていると、自分たちで生産をしなくなるので生産技術が育ちにくくなります。

逆に委託先のメーカーはお菓子をつくり続けて商品の開発レベルが上がっていき、いつか独自のブランド商品を売り出して競合となるかもしれません。

また、機械の設備導入コストは高額ではありますが、もしも長期的に同じ商品を売り続けるのであれば、OEM依頼するより自分達で設備を整えて生産を始めた方が最終的な合計コストが低くなる可能性も考えられます。

お菓子のOEMは小ロット依頼できる?費用は?

OEMで提供する卸単価(商品1個当たりの卸価格)は、市場価格に出される金額と比べて安くなる傾向にあります。

そのためメーカーとしてはOEMをするなら大量の生産注文を受けて、一定の儲けを増やしたい考えるところが多いです。

また、メーカーによっては発注量が多い依頼にはボリュームディスカウント(発注量が多いほど料金を値下げする仕組み)を設けるところもあります。

しかしOEMでも小ロットの注文を承ってくれるメーカーはあり、ツクマッチにも小ロット・スポットの注文ができる商品も掲載されています。

OEM取引の方法 ~ツクマッチ~

ツクマッチでは、製造者は売りたいODM商品を登録して、購入者はツクマッチに登録されているODM商品の購入ができます。

通常取引では、各商品の詳細ページに記載されている内容と同じ品の注文が可能です。

掲載されている内容と変わった注文(ロット数や形の変更など)、商品内容を含めた購入者の独自の生産依頼(OEM依頼)を受発注したい場合は、ツクマッチのコンシェルジュにご相談いただいてから取引を進めさせていただきます。

ODMの取引

掲載されているODM商品のお取引の流れは下記になります

手続き内容実行者
1.商品の申込依頼◇購入者
2.受注可否の返答◆製造者
3.受注の可否・卸売価格・納品日の確認購入者
4.商品の購入手続き購入者
5.支払代金をツクマッチへ振込購入者
6.商品の製造◆製造者
7.商品の発送◆製造者
8.商品の納品確認購入者
9.商品受領の連絡購入者
10.売上代金を製造者へ振込ツクマッチ運営事務局
ツクマッチのODM取引

OEMの取引(コンシェルジュ対応)

掲載商品にはないOEMのご依頼やコンシェルジュを通した専用商品のお取引の流れは下記になります。

手続き内容実行者
1.お問い合わせ(お問合せ先はこちら)購入者
2.購入者にご要望をヒアリングツクマッチ運営事務局
3.ご要望を基に製造者へ製造交渉ツクマッチ運営事務局
4.商品詳細・製造者決定ツクマッチ運営事務局
5.専用商品ぺージを作成ツクマッチ運営事務局
6.専用商品の申込依頼◇購入者
7.受注可否の返答◆製造者
8.受注の可否・卸売価格・納品日の確認◇購入者
9.商品の購入手続き◇購入者
10.支払代金をツクマッチへ振込◇購入者
11.商品の製造◆製造者
12.商品の発送◆製造者
13.商品の納品確認◇購入者
14.商品受領の連絡◇購入者
15.売上代金を製造者へ振込ツクマッチ運営事務局
ツクマッチのOEM取引

ツクマッチは登録・商品掲載が無料!

ツクマッチ紹介動画

ツクマッチは「お菓子を中心とした食品OEMのサポートをするWEBサイト」です。

商品のラインナップに加えるお菓子をつくってほしい購入者と、お菓子の生産依頼を受注したい製造者(メーカー)がマッチングするためのお手伝いをしています。

ツクマッチは今後も、ユーザー様に安心してご利用していただけますよう改良を進めてまいりますので、ぜひご利用ください。

ユーザー登録・商品登録は無料

OEMに関するご相談・お問い合わせも無料

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