「OEM用」ではなく「ODM用」の商品のつくり方を2つご紹介【企画・開発】

そもそもODM商品の用意は必要なのか

ODM商品のつくり方をご紹介するまえに、そもそもODM商品が用意するべきなのかも、説明させていただきます。

まずODMの用意が必要なのかは、製造者の目的や状況次第でしょう。

ODMにはOEMと比べたメリット・デメリットがあるため一概に「全員ODMの用意をするべき」とは言えません。

しかしODMの用意をすることで下記のような理由からOEMよりも効率的に取引を進められることがあります。

• 最初から自社の製造能力に適した商品を提案できる
• 製造する商品仕様がハッキリいるため打ち合わせがスムーズに進みやすい
• 依頼主のブランドとして販売されるので意欲的に商品の販促をしてもらいやすい

ODMとはいえ、メーカーの考えた仕様を100％受け入れてもらうことは難しいこともあるかもしれません。

しかし毎回、OEMで0ベースから依頼主の要望を聞いていくより、ODMで受けられる依頼を提示しておくことは、これからも製造委託を受けていくにあたって取引の効率化となり得ます。

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ODM商品を用意していない会社は多い

ツクマッチの運営を開始して、下記のような話をよく聞くようになりました。

「OEMの依頼を受けているけれど、ODMを受ける用意はありません」

このような話を受けて今回は”ODM商品をどのように開発していく方法があるのか”

その2つの例を挙げてご紹介します。

もちろん開発方法は今回ご紹介する2つ以外にもたくさんありますので、あくまで一例としてご参考いただければ幸いです。

1.「プレーン商品」をODM用として提供する

ここでいうプレーン商品とは、簡易的に作れるように元々の製品の特長を取り除いた状態の品です。

上記のような品をODMで提供してみてはいかがでしょうか？

オーダーメイドで注文をするほどの商品イメージを持っておらず、安価にOEMを頼みたい購入者に喜んでいただけます。

初めてお取引をされる購入者が製造者に対して「どんなお菓子が作れるのか」「おいしいお菓子をつくれるのか」といった疑問を解消するためにサンプルとして話をお聞きになる会社様もあるかもしれません。

2. 「半製品」をODM用として提供する

半製品とは、メーカーの商品が完成する前、製造工程の途中の品です。

上記のような半製品をODMで提供するのはいかがでしょうか。

要は既に自社で製造している商品の半製品をODMで提供する。

クリームや餡などの中味を用意ができる購入者にとっては、購入したものに中味を加えるだけで自社ブランド商品ができるので使い勝手が良いです。

半製品を購入したお客様から「この生地に○○を入れて△△の形にできる？」といったオーダーメイドのOEM依頼がくることもあるかもしれません。