ここでは、ガラス容器のメリット、デメリットを簡単に紹介します。
ガラス容器の歴史についても触れていますので、ぜひご参考ください。
ガラス容器
ガラス容器は、飲料や調味料といった製品においてよく利用されています。
ガラス容器に貼られるラベルは、グルーラベル、シュリンクラベル、粘着ラベルなどが挙げられます。
食品容器のガラスに使用する主な原材料は珪砂(けいしゃ)、石灰、ソーダ灰といった安全な天然素材です。
環境にも配慮されており、カレットと呼ばれるリサイクルガラスを原材料として使うことで、製造プロセスにおけるエネルギー消費やCO2排出量の削減に寄与しています。
ガラス容器のメリット
- 中身を見せられる
- 長期保存に適している
- 風味を損なわない
- 再利用しやすい
- おしゃれに見える
- さまざまなデザインに対応できる
中身を見せられる
ガラス容器は基本的に透明なので、消費者は内容物を一目で確認できます。
これは特に食品や飲料において、鮮度や品質を視覚的に訴求できるため、消費者の購買意欲を高める重要なポイントです。
蓋を開けることなく内容物の状態を確認できることは便利で、手作りのジャムやカラフルな飲料など、見た目が重要な商品には大きな強みとなります。
長期保存に適している
ガラス容器の持つ高い密封性は、外部からの水分や空気を遮断することが可能です。
これにより食品の酸化や劣化を防ぐことができ、長期的な保存にも適しています。
また、ガラスは熱に強いため、容器内の食品を高温で殺菌する熱充填に対応可能です。
この特性は、長期間の保存が必要な食品を衛生的に保つ上で大いに役立ってくれます。
風味を損なわない
プラスチックや金属製容器では、その素材のにおいが食品に移ってしまうことがあります。
しかし、ガラス容器は素材自体がにおいを持っていないため、その心配がありません。
また、ガラス容器へ食品のにおいが移ることも少ないため、異なる食品を入れ替えて使用する際も安心です。
食品本来の風味を損なうことなく、食品の風味を最大限に楽しみたい場合にもガラス容器は適しています。
再利用しやすい
使用済みのガラスは回収され、粉砕されてた後、新たなガラス製品や建築材料、土壌改良材としてリサイクルが可能です。
加えて、ガラス容器はにおいが移りにくく油汚れも簡単に落とせるため、一般家庭でも何度も利用することができます。
こうした再利用のしやすさと高い耐久性から、ガラス容器は環境に優しい選択肢としても広く認識されています。
おしゃれに見える
ガラス容器はその透明性と重量感から高級感と重厚感を演出できます。
雰囲気をよくするために、特にデザインを重視する飲食店では、ガラス容器を多用するところも。
家庭でも、シンプルでエレガントなガラス容器は料理や調理スペースをスタイリッシュに見せる効果があり、インテリアデザインの一環としても人気です。
さまざまなデザインに対応できる
ガラスは機能性とデザイン性を兼ね備えた容器へと加工ができます。
ガラスの加工工場では、1,200~1,300度の高温で熱することで、さまざまな形やサイズ、デザインが作られます。
ジャム瓶からおしゃれな飲料ボトル、特定の用途や需要に応じた製品まで幅広く対応可能です。
ガラス容器のデメリット
- 重くて割れやすい
- 遮光性が低い
- 運用コストがかかる
重くて割れやすい重くて割れやすい
一度割れてしまったガラス容器を修復することはほぼ不可能であり、新しいものに交換しなければなりません。
ガラス容器が割れると破片が飛び散りやすく、これによりケガをするリスクがあるので、特に取り扱いには注意が必要です。
最近では、軽量で割れにくいタイプのガラス容器も登場していますが、それでもプラスチックやステンレスと比べると取り扱いが難しいでしょう。
遮光性が低い
ガラスは素材として、高い透明性を持ち、光を透過しやすいという特徴があります。
そのためガラス容器に保存した食品を光の当たる場所で保管すると、紫外線などの影響で食品が変色するリスクが高まります。
特に紫外線は食品の品質や鮮度を損なう要因となるため、敏感な食品をガラス容器で保存する際には注意が必要です。
光に弱い食品を保存する場合には、遮光袋を使用するか、直射日光を避けて保管するなどの工夫しましょう。
運用コストがかかる
ガラスは非常に重くてかさばるため、輸送時に余分な費用が発生します。
このため多くの企業は軽量で持ち運びが容易な缶、紙パック、チルドパックなどの代替容器にシフトしており、こうした背景から、全体としてガラス容器の使用率は減少傾向にあります。
ガラス容器の歴史
ガラス容器の歴史は非常に古く、紀元前1600年頃にまで遡ることができます。この時期、エジプトでは熱でやわらかくしたガラスを型に流し込んで製造する技法が用いられていました。
紀元前1世紀頃には、現在私たちが一般的に知っているガラス容器の製造法である「吹きガラス技法」が確立され、用途に応じたさまざまな形状のガラス容器が製造されるようになり、広範囲へと普及が進みます。
日本にガラスが伝来したのは弥生時代の後期とされています。これは弥生時代後期の遺跡からはガラス炉の跡やガラス玉が見つかったからですが、これらのガラス玉やガラス製品が国内で製造されたものなのか、または海外から輸入されたものなのかについては、未だに解明されていません。
しばらくの間、日本では神仏のためにガラスが使用されますが、1549年にザビエルが来日して以降、普及が急速に進行します。ガラス製品が生活用品としても広く使用されるようになったのです。
江戸時代後期になると欧米からより頑丈なガラス製品が日本に伝来し、その影響を受けて国内でもガラスの製造技術が向上。明治時代にはガラスの原料となるガラスくずが輸入され、さまざまなガラス製品の製造が促進されました。
江戸時代後期になると欧米からより頑丈なガラス製品が日本に伝来し、その影響を受けて国内でもガラスの製造技術が向上。明治時代にはガラスの原料となるガラスくずが輸入され、さまざまなガラス製品の製造が促進されました。
このような時を経て、日本国内では多様なガラス容器が製造されるようになり、現在に至っています。
商品に適した容器を選びましょう
ガラス容器は、その透明性や高い密封性、環境に優しい素材特性など、多くのメリットを持っています。
飲料や調味料といった製品において、視覚的に中身をアピールできることや、食品の風味を損なわない点は食品容器において大切なポイントです。
割れやすさや運用コストなどのデメリットもありますが、おしゃれなデザインと高級感を演出できるため、見た目も重視する消費者や店舗にとってまだまだ魅力的な選択肢になり得ます。
商品の保管方法や見せ方も考えながら、自社商品に適した容器を探してみましょう。
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